荒涼とした精神的焦土(映画『スカイ・クロラ』)

この国には今、飢餓も、革命も、戦争もありません。衣食住に困らず、多くの人が天寿を全うするまで生きてゆける社会を、我々は手に入れました。しかし、裏を返せば、それはとても辛いことなのではないか──と思うのです。永遠にも似た生を生きなければならないという状況。その中で次々に引き起こされる痛ましい事件。親が子を殺し、子が親を殺す時代。何の理由もなく、若者が自らの命を絶つ時代。物質的には豊かだけれど、今、この国に生きる人々の心の中には、荒涼とした精神的焦土が広がっているように思えてなりません。

 そんな時代を生きる若者たちに、何を言ってあげたら良いだろう?


押井守監督最新作 映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』公式サイト」より

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思い立って  映画『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』を観に行きました

同映画の公開を知ったのは、NHK総合で特集番組が組まれているのを知り

それを観たときに 冒頭の引用の押井守監督のコメントが紹介され

それが 自分が常々感じていることと同じだったからです。



便利さをもたらす機器や環境に囲まれる日常の中で

私たちは いったいどこへ行こうとしているのか

幸せの定義が変わりつつあるのではないか

そのような思いを 私は思っていました。



一方で シンクタンク・ソフィアバンク代表の田坂広志氏は

下記の様に語っておられます。

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 半世紀を超えて戦争のない国
 世界第二位の経済大国
 最先端の科学技術の国
 世界一の健康長寿の国
 世界有数の高等教育の国


 歴史を振り返るならば、
 かつて、こうした境遇に恵まれた国は、
 この地球上に存在したことはなかった。

 我が国以上に「豊かな国」は、
 かつて、存在したことはなかった。


 そのことに気がつかない。


 それが、
 この国の「貧しさ」なのかもしれません。


「田坂広志 「風の便り」 ふたたび  第96便 (2008年6月3日)」
(メッセージメール)より

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さて 同映画の監督の押井守氏は以下の様に語っておられます

僕はこの映画を通して、今を生きる若者たちに、(中略)静かだけれど確かな、真実の希望を与えたい」(冒頭の引用元と同一)



私は今 原作である森博嗣氏の『スカイ・クロラ』を読み始めたところです

真実の希望を探しながら

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