形容詞なんてなんにもいらない(『ワルツ』)

「母さんは父さんのどこが好きなの?」

『ルーレ、私はアルトを愛しているの』

「変だよ母さん。”好き”と”愛してる”って同じじゃないの?」

『クッキーは甘くておいしいから好き

 花はきれいだから好き

 テレビの俳優さんは美男子(ハンサム)だから好き』

『でもアルトは、アルトだから愛しているの

 形容詞なんてなんにもいらないの

 あの人だから愛してるの』



『ワルツ』(高野まさこ 白泉社 1990年10月)第110ページより
(下線部は原点では傍点)

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思春期(高校時代)に 「恋」と「愛」の違いについて考えたことがありました

往々にして こういうことを考えるのは

失恋したときなどが多い様に思うのですが

私もご多分に漏れず その様な経験がきっかけでした



想い人を呼び出して直接告白し 玉砕した後で

「例え自分の恋が成就しなくても

 自分が本当に彼女を愛しているのなら

 彼女の幸せを願えば それで良いじゃないか」

自分の理性は そう自分自身に告げました



しかし 理屈でその様に考えても

「愛」というものを実感するには まだ早過ぎ

恋の持つ独占欲との間でしばらく苦しみました



恋は 相手を好きになるとともに 相手からもその見返りを期待するもので

愛は ただ静かに相手を想い 見返りを期待しないものではないだろうか



これが今の私が恋と愛の違いに関する考えです。

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