関係優先か個人優先か(『日本人の心のゆくえ』)



 日本という国では、一般の傾向と異なることをする、自立的に動く、というのは危険である。常に全体の中に自分を際立たせてないように位置づけておかなければならない。と言っても、日本人は個性がないとか、自分のことを考えないというのではない。一体感的関係を優先させながら、その中で自分の欲することをしたり、個性をあらわすことを考える。
 西洋の場合は、この確立が優先するが、その後で個人と個人の関係を確立しようとする。日本と順序が逆なのである。既に述べたように、この個人と個人の関係を強化するものとして、各個人と唯一神との関係がある。その様な場合、日本人が誤解するように、個人主義は利己主義と同じではない。利己主義といえば、日本人が一体感を感じている「うち」のなかから「そと」へと出たと思ったときのほうが、はるかに勝手で利己的な行動をする。

(同書第4~5ページ「1 震災と『一体的人間関係』」より)

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同じ書籍よりの引用が続きますが

とても示唆に富むものなのでご容赦を。



自分の趣味で バロック期のものを中心とした

音楽の鑑賞や演奏を楽しんでいるのですが

西洋人でもキリスト教信者でもない私が

それらをより深く鑑賞したり表現したりしようとすると

聖書(キリスト教)についての知識や理解

体感などがどうしても必要だと感じています



一時期、中東欧への輸出営業の仕事に携わっていた時

英語の語学力向上とともに

異文化コミュニケーションとしての西洋的個人主義に関して

かなり学ぶと共に体感する機会を得ました



私は今 組織の中で人事の仕事に携わっているのですが

輸出貿易の業務で得た個人主義的なものの考え方と

日本古来の感情的一体感を基礎にする人間関係との間で

かなり翻弄され 今もなおそれらの両立に腐心しています



ひとは 十人十色 百人百様なので

器に合わせて自由に形状を変えることのできる水の様な

柔軟性を会得する必要があるのかもしれません



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